旋網漁とは
まき網漁とは、長さ約1000m・深さ約300mもある巨大な網を海に広げて、
魚群を包むようにして魚を獲る漁法です。
複数の船で船団というチームを組み、協力しあってアジ、サバ、イワシを狙います。
船団
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網船
巨大な網を乗せた、漁の中心となる船
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レッコボート
網船の網の動きを補助するボート
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探索船
魚群を探す、機動力の高い船
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運搬船
獲れた魚を積み込み、漁港まで運ぶ船
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灯船
暗い海を効率的に照らし、魚群を集める船
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魚を探し、灯船で魚を集める
魚群探知機やソナー、目視などで狙いとする魚群を発見したら、灯船で集魚灯を照らして魚を集めます。
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網を入れ、魚群を取り囲む
網船は網を下ろしながら、急いで魚群の周りを旋回。レッコボートと協力して魚を取り囲みます。他の船は網の外側へ移動します。
網:長さ約1km 深さ300m -
網の底をしぼる
魚が網から逃げないように、網の底に入ったワイヤーをしぼって袋状にします。
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網を巻き上げ、魚をすくう
網を船上に巻き上げつつ運搬船に網を固定し、2隻の間に魚を近づけてザルのような状態にして、船に付けた大型の網で魚をすくい上げます。
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魚を運搬船に積みこみ、漁港へ
魚を氷水と一緒に運搬船に積み込んだら、漁港へ移動し水揚げします。他の船は漁場で次の魚群を探します。
漁師のリアルな日常、
沖でしか見れない景色などを投稿しています。
ある日の漁の流れ
※海の状況で変動あり
〈 1日目 〉
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12:00
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網船 出港の準備
出勤、食材や荷物の積み込み
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13:00
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網船 出港
個室など船内で待機、食事など自由時間
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17:00
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漁エリアに到着
網船は探索船・運搬船と共に魚群探索スタート
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21:00
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網入れ1回目
重機で網を広げる際の補助
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漁獲1回目
網に入った魚をすくう、氷を運ぶなど
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網揚げ1回目
重機で網をたたむ際の補助
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00:00
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休憩
次の漁場へ移動
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01:00
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網入れ・網上げ2回目
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04:00
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片付け、就寝準備
シャワー、食事など
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05:00
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就寝
網船メンバーは就寝
運搬船は漁港へ水揚げに
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〈 2日目 〉
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12:00
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エリア移動
魚群探索スタート、個室など船内で待機
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20:00
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網入れ・網揚げ
つづく -
ちょっと聞きにくいけど気になるあれこれ。
先に聞いておきました。
船長・漁労長
給料や待遇
休日・休暇
勤務
適性
人間関係
暮らし・その他
仲間の声
「漁師」という自分らしい生き方を見つけ、海での仕事を楽しむ仲間たちですが、実は前職も年代もさまざま。
それぞれの思う「漁師のやりがい」について語ってもらいました。
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- 前職 IT関係
入社5年目 -
運搬船乗務員
当間 聖夜(35)
toma seiya
- 沖縄県出身
ストレスのない、豊かな生き方
ずっとデスクワークの仕事をやっていましたが、漁師になりたくて佐世保へ移住して来ました。網船乗務員からスタートし、現在は魚を漁港へ運ぶ運搬船で船長の補佐をしています。初めは痩せて華奢な体でしたが、次第に筋肉がついて体重も増え、健康的になりました。海上で美しい星空やイルカの群れに出会ったり、面倒見のいい人たちに囲まれて、人間として豊かに生きられるいい仕事だと感じます。
- 前職 IT関係
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- 前職 農機具営業
入社10ヶ月 -
網船乗務員
吉永 太(47)
yoshinaga dai
- 伊万里市出身
やりがい、感動のある仕事
求人誌の募集を見て、興味を持ったのがきっかけです。はじめは少し船酔いしたり、筋肉痛になったりしていましたが、次第に慣れてきました。網やワイヤーのたぐり方など、基礎から教えてもらいつつ仕事を覚えているところです。仲間と力を合わせて魚を獲る時は、やはりやりがいを感じます。初めて船上でとれたての魚を食べた時は、そのおいしさに思わず感動しました。
- 前職 農機具営業
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- 前職 美容師
入社11年目 -
機関長
田中 健一郎(39)
tanaka kenichiro
- 佐世保市出身身
お試し乗船で、漁師を体験してほしい
親戚の勧めで入社しました。網船乗務員から上を目指して、現在機関長をやらせてもらっています。やりがいは大きいし、いい人ばかりで居心地がいいしで、辞めようと思ったことは一度もありません。船内はまるで寮生活のようで、漁に出るたびに絆が深まるのを感じます。迷っている人は、ぜひ一度お試し乗船してみてください。きっとやりたくなりますよ。
- 前職 美容師
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- 漁師ひとすじ
入社17年目 -
灯船機関士
山﨑 文也(37)
yamasaki fumiya
- 佐世保市出身
どんどん上を目指せる職場
家族も友人も漁師という土地に生まれて、高校卒業後自然と漁師になりました。網船乗務員の仕事から始めて操縦のイロハを習い、運搬船での業務を経て、今は灯船という集魚灯を乗せた船を1人で動かしています。やる気があればどんどん上を目指せるのもこの仕事の魅力。周囲が応援してくれるし、船舶免許取得費用も会社が負担してくれますよ。
- 漁師ひとすじ